今回は、弊社MLT Advanceのポート出力機能を使用して
電源瞬停試験を実現しました。
高価な設備で行う電源変動試験の机上評価に
ならないかと思い実験した結果をご紹介させていただきます。
電源駆動用に用いたのは、モータ用のHブリッジ基板に付いている
ハーフブリッジIC BTN7970です。
供給電源電圧5~30Vを制御でき、
電流も40A程度までは制御出来そうでしたので、これを使ってみました。
MLT AdvanceのアクティブLOポート出力を5Vプルアップに設定し、
OFF時5V ON時GNDになるようにしておきます。
この状態で Advanceのパルス出力機能を使用して
100us間瞬断をさせてみました。
ハイサイド側のみOFFにし電源を瞬断させた波形です。
※供給は止まっていても電源瞬断にならない
ハーフブリッジの機能を使用してハイサイドFET OFF後
LOサイドFETをONさせ、電源を強制的にGNDへ駆動
※100usの電源瞬停が成立
本機能を Advanceのプログラム送信機能と組み合わせると
ECUの電源制御(スイープ等)と通信を同期して評価環境が構築できるかと思います。
但し、電源強制駆動を行うと、GNDに元気な逆起電圧が発生します。
実際評価環境を作成される場合は、GNDを強力にした上で
Advanとの間はフォトカプラ等を介在させた方が良いかもしれません。
Web会議にてご説明することも可能です。
詳しくは